國學院大學博物館「神に捧げた刀」展レポ⑤〜常設展‪メモ

常設展

メインは特別展「神に捧げた刀」でしたが、常設展も見たので、そっちのメモも少し。

 

性神職の服

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かわいかったので描いた。

実物は、赤や黄、紫などの色が入っててカラフル。

 

縄を使った祓

古くから行われている祓(ケガレなどを落とすための儀式)。

「解き縄」という、輪にした縄を使う。

 

削りかけ

東北〜関東甲信越

小正月、神を迎えるために各家が作る。

ヒノキなどの表面を削る。

木の皮を全て削り取らず、根元を残しておくので、花のように見える。

 

キリコ

日本各地で見られる。切り絵みたいなやつ。

正月飾りの一つで、神を迎えるためのもの。

七福神や月々の様子などを題材に作る。

 

ささら

お祭りに使う楽器のようなもの。

たくさんの木の板を並べて、片方の端を縄でつないである。

アーチ状に持って、板同士を当てて音を鳴らす。

 

オンタネサン

稲の種もみを入れた俵。

豊穣を祈る信仰対象。種は生命力の根源。

 

大饗祭(たいきょうさい)の真菰(まこも)の行器(ほかい)

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千葉県の香取神宮にて、11月31日(旧暦10月)に行う祭りが大饗祭。

神さまにご飯を供えて、おもてなしするお祭り。

米を供える際に使うのが行器。通称「巻行器(まきほかい)」。

利根川付近で夏に刈った蘆を用いて球状になるよう編む。

その上にごはんをのせて供える。

かつてはこの行器を33台も用意していたため、祭りそのものも「三十三行器之神事」と呼ばれていた。

 

石清水祭供花神

石清水八幡宮の9月15日の石清水祭にまつわるもの。

男山山頂の社殿から山嶺の頓宮へ移った神霊に対し、宮中からの幣物を奉る「奉幣の儀」があり、それに先立って12種の花と神饌を供える。

それがこれ。ちなみに花は和紙で作った造花。

近世までは石清水祭は「石清水放生会」と呼ばれており、この供花神饌はそれ以来のもの。

 

折口信夫の書斎

写真は撮れなかったけど、折口信夫氏の書斎再現がありました。

國學院民俗学と言ったら折口信夫氏は外せません。

まさかあるとは知らなくて、大興奮でした。

ちなみに折口信夫氏は、柳田國男氏の弟子の1人。

柳田國男氏は、日本民俗学の祖とも呼ばれる民俗学者です。

岩手県遠野地方の逸話や伝承を記した、『遠野物語』で有名。

その柳田氏の弟子の中でも、すぐれた弟子だったのが折口信夫氏です。

折口氏は國學院大學出身で、卒業後も國學院で教授をしたり、民俗学講座を作ったり、かなり國學院大學と関係の深い方。

民俗学好きとしては、柳田國男氏と折口信夫氏は外せませんよね…。

書斎見られて感動…。