名という魔力
そういえばこのブログ、名前つけてなくない?
と今さら気づいたのですが、いい名前が思いつきません。
名前って顔並みに第一印象を決めることもあるので、名前にはこだわりたい気持ちがあります。
こういうのもそうですし、創作で出す登場人物でもそうです。
あと「名は体を表す」という言葉がありますよね。
あれ、それなりに本当のことだなあと最近思います。
名前の響きとか、字面とかから受けた印象は、後で本人などを目の当たりにすると、不思議と納得できたりします。
名前って、単に個々を識別する記号以外のあれこれもあるなあと思うのです。
名の持つ魔力といえば、夢枕貘氏の『陰陽師』にて、
“この世で一番短い呪”
として「名前」があげられているのは有名でしょうか?
病に天候にエトセトラ、今よりもずっとわからないことが多かった時代は、「目に見えないけどそこにある」と信じられた存在が、今よりもずっと多かったのでしょうね。
あと、昔の女性は、結婚相手と家族くらいしか名前を知らなかったし、知らせることもなかったとか。
女性に限らず、本名で呼ばれることなんて、昔の人はそうそうなかったようですが。
歴史系の小説とか資料とか読んでると名前がころころ変わったり違う名前がバンバン出てきたりして混乱します。
そういえば、殿上人はともかくとして、位なんて夢のまた夢の、田舎の村に住んでいたような人たちは、どう呼び合っていたんでしょうか。
役職なんてないですし、屋号とか家の特徴とかで呼んだのかな?
話がずれました。
今となっては、名前は個人や物を識別する記号以上の意味をほとんど持たないでしょう。
名前を教えてもらったから婚約をしたも同然とか、相手を呪うことができるとか、そんなことを誰かの名前を知ったことで考える人なんて、現代ではいないでしょうし。
でもやっぱり個人的には、ただの識別記号以上の意味というか浪漫というか、そういうものを感じます。
だからやっぱりこれからも名前にはこどわっていきたいです。
でもブログ名は早く決めなきゃ……。