儚きものよ、汝の名は
この間、東京では雪が降りましたね。
雪が降るとちょっとワクワクするタイプの、子どもの心を忘れない大人なので、ちっちゃな雪だるまを作りました。
片付けられちゃったのか、とけたのか、翌日にはなくなっていました。
東京生まれ東京育ち東京在住なので、雪は年に数回見ます。
東京生まれ&育ちといっても、23区外だったので、そんなに都会って感じではなかったですが。
東京では、雪ってそんなに積もらないし、すぐとけるので、雪は割と儚いイメージ。
冷たくて滑るけど、力強いイメージはほとんどありません。
逆に雪国だと、家が積雪で潰れないよう雪をおろしたり雪かきしたり、山の方だと雪崩も起きたり、暮らしに密接してますよね。
少なくとも、儚いイメージはなさそう。
雪が降るたび、大きな雪だるま作れるほど積もればいいのになーって、子どもの頃は思ってました。
今は交通に不便なので、あまり思いません。
つまりたまに思う。童心を忘れない大人です。
子どもくらいの大きさの雪だるまって、積雪何センチあると作りやすいんですかね。
調べてみましたが、15センチって書いてるところもあれば、30センチって言ってる方もいる…。
手のひらサイズの小さなものなら、東京でも簡単に作れるのですが。
ちょっと気になったので調べたのですが、東京のここ10年の年間降雪量は、
2009年 0cm
2010年 2cm
2011年 2cm
2012年 6cm
2013年 8cm
2014年 49cm
2015年 3cm
2016年 6cm
2017年 0cm
2018年 24cm
です。データは気象庁|過去の気象データ検索から。
2桁を超えることはさほどない。
東京の大雪注意報の条件は、半日で5cmの積雪なので、まあ年間降雪量もそんなものだよねって感じです。
あと、毎年降ってると思ってたけど、意外と降ってない年もありますね。
やだ恥ずかしい。記憶ってアテにならない。
ちなみに試される大地こと北海道(の札幌市)は、ここ10年の積雪量が余裕で3桁でした。
毎年必ず、300cmを超えてました。
文字通りの桁違い。
北海道で雪といえば、去年旅行に行った時に文学館のお姉さんから聞いた、「冬は下手すると家から出られなくなる」という話を思い出します。
ちゃんと雪かきしないと、壁のごとくそびえる雪のせいで、家から出られないと。
あと屋根の雪が落ちて扉がふさがるとか。
試される大地マジ試される大地。
誇張なしに、身長よりも高く積もると聞いて、東京と北海道、一応同じ国なのにここまで気候が違うのも面白いなと思いました。
あと、同じく文学館のお姉さんに聞いた、雪虫(ゆきむし)の話も思い出します。
北海道で雪が降る時期になると、雪虫と呼ばれる、白いふわふわがついた小さな虫が飛び始めるそうで。
これが飛び始めると、そろそろ雪だなーと思うらしいです。
東京では聞いたことがありませんでしたが、どうやらアブラムシの一種で、積雪の多い地方だと、割とメジャーな虫みたいですね。
ちなみに、文学館のお姉さんから詳しい話を聴くまでの私の雪虫イメージ像は、ケセランパサランでした。
民間伝承系の何かかと思ったら、普通に昆虫でした。
幻想は儚い。
日本なら沖縄以外、どこでもまあ2、3年に一度は雪が降るものだと今まで思っていたのですが、そうでもないことを今年初めて知りました。
今ルームをシェアってる友達が九州出身なのですが、雪を見たことがなかったそうで。
積もるなんて、もってのほかだそうです。
試しに気象庁のデータで、友達の出身県の積雪量を見てみたら、どの年の欄もスラッシュでした。
データなし。つまり一度も降ってない。
さすがにここまでとは思わなくて、正直二度見しました。
ちなみにこの友達、この間の東京の雪で「雪降ってる…すごい…綺麗…」と感動してました。
可愛い。
雪のあまり積もらない東京では、雪でまともに遊べないので、実はかまくらと雪合戦がちょっと憧れ。
そういえば、かまくらの中はあたたかいと聞きますが、どれくらいあたたかいんでしょう。
具体的には何℃なんだろう。
ふと疑問に思って調べてみたら、「5℃」という答えが。
全然あったかくない!
あくまで、外よりはあたたかい、思ってたよりはあたたかい、という意味でした。
風は防げるし、囲われてるので熱もそこそここもるから、あたたかいみたいです。
なんだかちょっとショック。
憧れは儚い。
でもやっぱり気にはなるので、観光の際にでも、機会があれば試してみたいですね。