何回見てもリーゼント

お題は「今日のおやつ」

正確には22日のおやつだったのですが、それ以降おやつ食べてないからいいよね!

 

紹介するおやつは、静岡県三島市三嶋神社で食べた「福太郎餅(ふくたろうもち)」。

三嶋大社は、静岡県東部と伊豆諸島を代表する神社です。

そこで食べられる福太郎餅は、こしあんに包まれた、一口サイズの草もち。

中にあんこは入ってません。外だけあんこ。

f:id:kimigata:20190226001315j:image

お茶つき200円。

三嶋大社の境内、福太郎茶屋で食べられます。

 

f:id:kimigata:20190226001622g:image

境内のご案内|三嶋大社より引用

茶屋は、石でできた大鳥居を入って、厳島神社の池の脇を通り過ぎ、総門という本殿前の門を右に曲がるとあります。

店内は、茶屋風の畳縁台が並んでいて、座りながらのんびりお茶と福太郎餅を堪能できます。

ちなみにアイスも売ってますよ。バニラとか抹茶とかの、普通の。

 

「福太郎餅」の由来は、三嶋大社で毎年1月7日に行われる「お田打ち神事」という行事に登場する「福太郎」から。

三嶋大社のお田打ち神事は、平安時代から行われている予祝神事。

予祝神事とは、その年の初めに行って、五穀豊穣や天下泰平を祈る神事のことです。

神事の登場人物は、白いお面をつけた舅(しゅうと)の「穂長(ほなが)」と、黒いお面で婿の「福太郎」。

穂長と福太郎の2人が、稲の苗を育てる場所を選ぶところから、種まき、鳥追いまでの稲作行事を、狂言風に演じるのが、お田打ち神事の内容です。

 

お田打ち神事の際は、紅白のおもちや種もみがまかれ、これらをいただいて「福」を授かろうと、大勢の参拝者でにぎわいます。

お田打ち神事における役割と、「福太郎」という名前から、福太郎は福を授ける「福の種まく福太郎」と呼ばれ、親しまれています。

 

この福太郎が、「福太郎餅」の由来です。

おもちを福太郎にちなんだのは、食べる人にも福を授けてくれるように、ということらしい。

確かにおいしいので、食べただけでも幸せな気持ちです。福授かってます。

こしあんの舌ざわり良し。甘み控えめで口に残らない。

草もちの風味は香り高く、ふんわり鼻を抜ける。

もちは粘りすぎず、噛み切りやすいのにやわらかい。

何個でも食べられる。パクパクいけます。

まあ、お茶つきセットは2つしかつかないのですが。

お茶は濃いめ。さすが静岡、お茶もおいしい。ちなみに、沼津の山麓で作られたお茶らしいです。

 

まあ本当はもっとこう、お願い叶うとか、健康に過ごせるとか、そっち系の福を意味してるとは思うのですけど。

おもちは生命力を宿す食べ物で、ヨモギは邪気を払う植物ですので。

今年も元気に過ごせたら、福太郎のおかげかもしれないです。

そういえば去年も三嶋大社で福太郎餅を食べました。無事過ごせました。

他にもたくさん神社行ったり、いろんな人に助けられたりしてるので、福太郎だけのおかげ、ということはないでしょうけど、きっとそのうちの一つではあるのでしょう。

福太郎さんありがとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 

ちなみに、12個入りのお土産用の箱もあります。

お茶つきの2個じゃ足りない方、誰かと一緒に食べたい方にオススメ。

私はもちろん買いました。ルームシェア中の友達と半分ずつ食べました。

パッケージの黒いお面の絵は、浮世絵師・安藤広重歌川広重)の描いた「お田打ち」の絵だそうです。

パッケージ撮り忘れた。

 

ちなみにこの福太郎餅、一部では「リーゼント餅」とも呼ばれています。

f:id:kimigata:20190226005103p:image

一度そう聞くと、もうリーゼントにしか見えない。

草もち部分が顔。

こしあん部分がリーゼント。

f:id:kimigata:20190226005525p:image

こしあん部分は、本当は烏帽子です。

福太郎は黒い面に烏帽子をかぶるので、それにちなんでいます。

ちなんでいるのですが、前に曲がって盛り上がった形が、もうリーゼントにしか見えない。

もみあげもついてるし。

去年見た時も「リーゼント…」と思いましたが、今年見てもやっぱり「リーゼント…」と思います。

 

リーゼントはさておき、とてもおいしい上に福も授かれる福太郎餅。

三嶋大社の名物なので、静岡県三島市三嶋大社に行くことがあったら、ぜひ一度食べてみてくださいね。

きっと食べ終わる頃には、12個入り箱を購入していることでしょう…。