放鳥と金属

この間、飼ってる文鳥を初めて放鳥しました。

放鳥とは、カゴから部屋などに鳥をはなして、遊ばせることです。

 

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部屋の準備が整うのに時間がかかって、飼い始めてから4カ月以上経ってしまいました。

ごめん。

 

いつもカゴの中から見てるとはいえ、急に広くなった世界に慣れないのか、基本的に私のそばから離れませんでした。

びっくりして飛び立っても、半径1メートルくらいにいる。

飛んでる時に手を出すと必ずそこにとまります。

かわいい奴め。

 

カゴの外に出て50分くらいは基本的に手の上でじっとしてましたが、だんだん周りに興味が出てきたのか、そばのものをつつき始めてました。

それでも、半径30センチよりは離れなかったのですが。

かわいい奴め(2回目)

 

 

 

そもそも何で放鳥するのかというと。

鳥は、カゴの中でのみ過ごしていると、あまり運動できません。

あと鳥は胸の筋肉を使って飛ぶのですが、カゴの中では思い切り飛び回れないので、胸の筋肉が弱ってしまいます。

病気になるとは限らないけど、あまり健康によくないので、小鳥を飼ってる人は、1日1回の放鳥を推奨されています。

 

ただし、放鳥の際には注意がいくつかあります。

逃さないようにドアや窓は開けないとか、人間の食べ物は置かないとか、いろいろあるのですが、そのうちの一つが「鉛や亜鉛、銅を置かない」。

理由は、鳥がのみこんでしまった場合、金属中毒を起こすからです。

飼い始めの頃、ショップや小鳥の病院でも念入りに説明されたくらい、よく起こってしまう事故です。

 

どうしてのみこんでしまうのかと言ったら、鳥の習性に関係します。

小鳥は歯を持たないため、内臓の一部に砂をためて、それで食べ物をすりつぶして消化します。

そのせいで、金属も食べてしまうのです。

小鳥のくちばしって意外と鋭いし、力も強いので、金属だって、物によっては噛み切ってのみこんでしまう…。

金属をのみこんでしまった場合、元気が無くなったり、吐いてしまったり、濃い緑のフンをしたりします。

最悪の場合、死に至ることも…。

 

該当する金属が使われているものは例えば、お金、キーホルダー、カーテンの重り、ハンガー、鈴、電源コードなど。

結構どこの部屋にもあるようなものばかりです。

だからこそ、うっかり出しっぱなしにして放鳥すると、鳥が口にして…という可能性が。

 

一応、金属中毒になった時の薬は病院に行けばもらえます。

でも金属をたくさんのみこんでたり、ある程度時間が経ってしまっていた場合、治らず命を落とすことも。

こういうことは、治療より、予防が一番大事。

だからこそ、放鳥には気をつかうのです。

 

せっかくお迎えしたかわいい小鳥。

できるなら少しでも長く、健康に共に過ごしたいもの。

私の文鳥も、長く一緒にいられますように。